がんばろう!東北・日本!!

今回発生した東北関東大震災において、
被災された皆様に対し、心よりお見舞い申し上げます。

余震や原発など不安がまだ続きますが、
1日でも早く、みなさまに笑顔が戻るよう祈念しております。

地震発生翌々日の13日、昨年来の調査や
バスツアーなどでお世話になっている民家のみなさまを
可能な限りお見舞いして参りました。

場所によって被災状況に違いはあるものの、
幸いけがをされた方はいませんでした。
土蔵の壁が剥落したり、灯篭が倒れたり、
煤が落ちてきたりという被害は多々見られましたが、
関東大震災を乗り越えてきたような建物ですので、
壊滅的な被害を受けたところは少なかったと思います。
しかし、つくば市北条や神郡などでは、
瓦屋根の一部あるいは全体に被害を受けている棟もあり、
今回の地震の凄まじさを思い知らされました。
茨城県南でもこのような被害があるくらいですから、
県北や海岸沿い、震源に近いところでは、
どれほど恐ろしい思いをされたのか想像もできません。

つくば市ではみなさまの努力のおかげをもちまして、
電気や水道は徐々に復旧しつつあり、
通常の生活が戻りつつありますが、
土浦市や龍ヶ崎市筑西市など近隣市町村では
まだ水道やガスなどが復旧していない地域も多いようです。
ガソリンスタンドには長蛇の列ができ、
スーパーなどでは軒並み品薄状態となっており、
未曾有の国難に直面したショック期の様相を呈しています。
このような時こそ、自戒の意味も込めてですが、
冷静にそして粘り強く、和をもって
困難に立ち向かっていかなければならないと思います。

このような状況を踏まえ、
3月27日に予定されておりました
バスツアーは当面延期とさせていただきます。
次回開催等につきましては決定次第、
当ブログおよび当研究会Webにて
お知らせいたします。
ご理解の上ご了承ください。

断筆中のこと まとめⅡ

気象庁は2月25は、
関東で「春一番」が吹いたと発表しました。
昨年と同日とのことです。
本日のつくばの最高気温はおよそ20度。
ほんの少し前までは、雪だ雪だと騒いでいたような・・・

前回に続き、雪だ雪だと騒いでいた頃の
活動の概要をまとめました。

2月11日(金・祝)
「古民家調査:H邸・つくば市某所」

この日は前日から雪の予報でした。
今回の調査訪問の主な目的の一つは、
その茅葺きの建物の周りを実測することでしたので、
もし雪がたくさん積もった場合には、
雪の積もった茅葺き屋根を撮影する
絶好の機会にはなりますが、
実測調査ができないのではと懸念しておりました。

結局この日の朝は、つくばではみぞれ混じりの雨で、
その冷たい雨の中、屋外の実測部隊は、
メジャーを持つ手を泥だらけにしつつも、
何とか調査を終えることができました。

筑波流の茅葺きは何度見ても見事ですね。

ある程度寒さは覚悟していましたし、
ヒートテックで対策をしておりましたが、
やっぱり体が冷えてしまいました。
そんな寒い中、色々とご説明いただいた
所有者の方には本当に感謝です。

2月19日(土)
「古民家調査:矢中の杜・つくば市北条」

この日はつくば市北条地区に残る近代和風住宅
「旧矢中邸」の写真撮影と調査を行いました。
「旧矢中邸」はNPO法人 ”矢中の杜”の守り人 のみなさまが
保存活用に取り組んでいます。
定期的に一般公開もされていますので、
ご興味のある方は「”矢中の杜”の守り人ブログ」 をご覧下さい。

何といっても傾斜地に建てられた全体の配置が興味深く、
また、仕上げや建具の随所に匠の技を感じることができ、
眼福とはこういうことかと感じ入りました。

現在の道路からは奥になる建物の方が古いと思いますが、
その建物の屋根はお寺などに見られるような反りのある屋根で、
宮大工の仕事を匂わせる凝った造りでした。

絵になるところが多く、2時間ほどずっと撮影していましたが、
それでも時間が足りず、再度伺わせていただくことに。
帰り際、スタッフの方に質問されました。
「この1階部分の屋根の切り欠きは何のためなのでしょうか?」

当時生えていた木をよけるためなど、
具体的な理由も含め色々と考えられますが、
「書斎から月を眺めやすくするため」というのが、
ロマンもあって良いのではないかという話になりました。
その後スタッフの方に、月が見えるかどうか
確認してもらうようお願いしておきましたが、
果たしていかがだったのでしょうか。

以上が、私が不精にも断筆していた間の
主な活動内容でした。

断筆中のこと まとめⅠ

このブログを断筆していた暫くの間、
研究会では何も活動していなかった訳ではありません。

バスツアーをしたり、古民家の調査をしたり、
ご主人の仕事の都合で関西へ引っ越すことになった
当研究会のメンバーを囲んで食事会を開いたり、
それはそれは忙しく、真面目に活動しております。

そんな活動の内容を、少しまとめてみたいと思います。
本日発売のaikoさんのベストアルバムにちなんで、
とりあえず、「まとめⅠ」としておきます。

1月30日(日)
「つくば建築臨時バスツアー」

「中国から旅行に来た友人を是非バスツアーに」
研究会準会員のKさんからの依頼で、
臨時にバスツアーを開催しました。
その友人ご夫妻は上海の設計事務所勤務とのことで、
専門家ならではの鋭い質問がビシビシ飛んできました。
現代建築から古民家まで見てまわりましたが、
楽しんでいただけたのなら良かったのですが。
この日は本当に寒い日で体の芯まで冷えてしまったので、
夜はけんちん亭のお鍋でホクホクしてしまいました。

2月5日(土)
「つくば建築“プチ”バスツアー&Tさんを囲む会」

ご主人の仕事の都合で本人も思いがけず
急に関西へ引っ越すことになった会員Tさん。
実はまだつくば建築バスツアーに参加したことがありませんでした。
そこで、研究会有志によって“プチ”バスツアーを企画し、
いつもバスツアーで巡るコースに加えて、
松見公園や筑波大学の構内まで足を伸ばし、
とても楽しいツアーとなりました。
夜はつくば市吉瀬の民家を利用したレストラン
るーらるはうす でささやなか宴となりました。

2月6日(日)
「つくば建築バスツアー」

“プチ”バスツアーの翌日は、
午前中はつくばセンター付近の現代建築、
午後は市内各地の古民家を巡るバスツアー完全版です。
まだ寒い日でしたが、梅の花がちらほら咲いていました。
ツアーはおかげさまで大盛況で、
移動の小型バスの座席がすっかり埋まってしまいました。

2月7日(月)
「デジカメ発見記念!つくばセンター夜景撮影会」※個人企画

思いもかけないところからデジカメが出てきました。
嬉しさのあまり、つくばの夜景を撮影して歩きました。
発見されたデジカメをよくよく確認してみると、
マニュアルを読まないせいもありますが、
今まで使ったことのない機能の多いこと多いこと。
他にも楽しい機能を見つけてみたいと思います。

再再開

先日の再開並びに暫くの断筆宣言から、
早いもので一月経ってしまいました。
本当に早いです。

引越し先では結局光などの回線は使用せず、
高速モバイル通信の2つの規格を使い比べた結果、
今のモノに決めました。
それにしても、契約形態とか色々ややこしいですね。
Webサイトも迷宮のようで分かり易さに欠けるような・・・

それはさておき、
その引越しのどさくさで愛用のデジカメが行方不明になり、
ブログには必要不可欠と思いつつものんびりと探していたら、
普段あまり着ない洋服のポケットから出てきました。

そんなことをしている間に、筑波山では梅まつりも始まり、
季節は少しずつ春に向かっているようです。

筑波山梅まつり
http://www.umematsuri.jp/

春めいてくるのは何だかウキウキするものですが、
同時にスギやらヒノキやらが涙で滲む日々が暫く続きます。
建材としてはいずれも優秀な彼らですが、
あまり張り切って欲しくないものです。

それもこれも自然植生を無視した無計画な植林のせいだと
怨み言の一つも言いたくなりますが、
今後はそのような林も有効に活用していくことで、
新たな雇用や国産材の復権も有り得る訳で、
そのような取り組みを始めている自治体や団体もあるようです。

再開

ご無沙汰しております。
昨年12月のあたまに風邪をこじらせて以来、
年末は慌ただしく過ぎて行き、
31日まで仕事をしていたせいもあり、
年始はすっかり寝正月となってしまいました。

そろそろ再開しなければと思いながらも、
今度は引越しの準備でバタバタとし始め、
そうこうしている内に小寒も過ぎ、
大学入試センター試験も終わり、
ついに大寒を迎えてしまいました。

更新無性の許しを請うなら、
満月の綺麗な今日しかないと思い、
久々に墨をすり(Amebaにログインし)、
筆を走らせ(キーボードをたたい)ている次第です。

色々とお伝えしたいことはありますが、
まずはご挨拶程度にさせていただきたいと思います。

と言いつつも、今週末に引越しが控えているにもかかわらず、
引越し先でのネット環境を未だ決めかねている始末。
それには個人的な理由があるのですが、
引越し先でいち早く再開できるよう努力します。

再開と言った舌の根も乾かない内に、
またしばらくの無性を宣言する形となってしまいました・・・

萱葺き薬医門の修復

昨年つくば建築研究会で調査した古民家の中に、
萱葺きの薬医門の老朽化に頭を悩ませているお宅がありました。
当研究会の調査訪問がきかけになったかどうかは分かりませんが、
最終的には修復のご決断をされ、この度めでたく着工の運びとなりました。

設計監理は古民家再生の仕事を多く手がけておられる、
里山建築研究所 さんです。
里山建築研究所さんは、萱葺きの文化・技術の継承・振興をはかる
一般社団法人日本茅葺き文化協会 の運営にも深く携わっておられます。

現実的には、修復には費用がかかることでもあり、
家主の方も色々悩まれたのではないかと思いますが、
このたびめでたく修復される運びとなりました。
9月半ばから始まった修復工事もここにきて大詰めに差し掛かり、
ついに今月初めから屋根の萱葺き工事に入りっています。

私も萱葺きの現場を見るのは生まれて初めてのことなので、
里山建築研究所のご担当者の方に事前に撮影タイミングを確認し、
10月7日に午後から半休をとって撮影に臨みましたが、
ビデオカメラの調子が悪く、いじり回している内に遅くなり、
現場に到着して数分後にはビニールシートがかぶせられ・・・
何も撮れませんでした。。

前置きが長くなってしまいましたが、そのような理由もあり、
10月11日の秋晴れのもと、荒壁塗りワークショップにプチ参加した後、
今日こそはと意気込んで萱葺き工事の撮影に臨んだのでした。

きれいに切り揃えられた萱葺き屋根を見るたびに、
職人さんがどのような仕事をされるのかとても興味がありましたが、
その決定的瞬間をつぶさに見ることができました。
大きな専用のハサミを使って、まさに散髪のように、
ジョキジョキと切り揃えてゆきます。
足場との関係で作業場が狭いところでは、
ハサミの扱いが大変そうでした。
それほど大きなハサミでした。

お家の方に「今日は良いのが撮れましたか?」と心配されましたが、
この日は胸を張って「バッチリです!」と応えられました。
作業は2人のベテラン職人(棟梁)さんが
2人の若者を教育しながらという感じでしたが、
棟梁が「どこの屋根を葺き替えたか忘れちゃなんめぇ」
と若者をたしなめていたのが印象的でした。
おそらく、いつどこの屋根を葺き替えたのか、
棟梁はそのひとつひとつをつぶさに思い出せるのでしょう。

荒壁塗りワークショップ

今日は、体育の日にふさわしい
気持ちの良い一日でした。

そんな爽やかな秋晴れのもと、
里山建築研究所 さんが企画した
「荒壁塗りワークショップ 」に参加してきました。

9月12日に行われた第1回目のワークショップでは、
土壁の下地となる小舞掻(こまいかき)を行い、
今日はいよいよ砂の混じった粘土に藁を混ぜたものを、
気前良く豪快に塗りつけていきます。
大人も子供も男性も女性も、夢中になって塗りつけます。
むしろ大人の方が夢中になっているのかも知れません。
※デジカメのメディアとPCの相性が悪く、
写真を添付できずに申し訳ありません。

この企画のことをお伺いしたときに、
子供の頃、土団子をテラッテラになるまでこねて遊んだ記憶が
懐かしく思い出されました。何年、いや、何十年も前の話・・・
大人も夢中になるはずです。
と言う本人は、足の故障のため、
格好だけ参加したという体たらくでした。

さて、この「荒壁塗りワークショップ 」の場所からほど遠くないところに、
昨年つくば建築研究会で調査した古民家のひとつがあります。
その家では、現在老朽化した萱葺きの門の修復を行っております。
このワークショップの後は、その修復の様子を取材してきました。
次回はその様子をお伝えします。

つくば建築研究会ブログはじめます

みなさま
満を持して、つくば建築研究会がブログをはじめます!
遅すぎるとの声が聞こえてきますが、どうぞご容赦ください。
つくばの歴史・風土、美しい風景を後世に引き継いでいくため、
「建築」を主軸とした様々な活動を展開して参ります。
シンポジウムやバスツアー、見学会・勉強会などの情報も、
このブログでどんどん告知していきますので、
今後とも、よろしくお願いたします。