断筆中のこと まとめⅡ

気象庁は2月25は、
関東で「春一番」が吹いたと発表しました。
昨年と同日とのことです。
本日のつくばの最高気温はおよそ20度。
ほんの少し前までは、雪だ雪だと騒いでいたような・・・

前回に続き、雪だ雪だと騒いでいた頃の
活動の概要をまとめました。

2月11日(金・祝)
「古民家調査:H邸・つくば市某所」

この日は前日から雪の予報でした。
今回の調査訪問の主な目的の一つは、
その茅葺きの建物の周りを実測することでしたので、
もし雪がたくさん積もった場合には、
雪の積もった茅葺き屋根を撮影する
絶好の機会にはなりますが、
実測調査ができないのではと懸念しておりました。

結局この日の朝は、つくばではみぞれ混じりの雨で、
その冷たい雨の中、屋外の実測部隊は、
メジャーを持つ手を泥だらけにしつつも、
何とか調査を終えることができました。

筑波流の茅葺きは何度見ても見事ですね。

ある程度寒さは覚悟していましたし、
ヒートテックで対策をしておりましたが、
やっぱり体が冷えてしまいました。
そんな寒い中、色々とご説明いただいた
所有者の方には本当に感謝です。

2月19日(土)
「古民家調査:矢中の杜・つくば市北条」

この日はつくば市北条地区に残る近代和風住宅
「旧矢中邸」の写真撮影と調査を行いました。
「旧矢中邸」はNPO法人 ”矢中の杜”の守り人 のみなさまが
保存活用に取り組んでいます。
定期的に一般公開もされていますので、
ご興味のある方は「”矢中の杜”の守り人ブログ」 をご覧下さい。

何といっても傾斜地に建てられた全体の配置が興味深く、
また、仕上げや建具の随所に匠の技を感じることができ、
眼福とはこういうことかと感じ入りました。

現在の道路からは奥になる建物の方が古いと思いますが、
その建物の屋根はお寺などに見られるような反りのある屋根で、
宮大工の仕事を匂わせる凝った造りでした。

絵になるところが多く、2時間ほどずっと撮影していましたが、
それでも時間が足りず、再度伺わせていただくことに。
帰り際、スタッフの方に質問されました。
「この1階部分の屋根の切り欠きは何のためなのでしょうか?」

当時生えていた木をよけるためなど、
具体的な理由も含め色々と考えられますが、
「書斎から月を眺めやすくするため」というのが、
ロマンもあって良いのではないかという話になりました。
その後スタッフの方に、月が見えるかどうか
確認してもらうようお願いしておきましたが、
果たしていかがだったのでしょうか。

以上が、私が不精にも断筆していた間の
主な活動内容でした。

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