事業・活動概要

つくば建築研究会は、本研究会設立の目的を達成するため、特定非営利活動に係る次の事業に取り組んでいます。
① 「つくば」に建築された建築建造物の調査、研究事業
② 「つくば」に建築された建築建造物の情報発信事業
③ 「つくば」のまちづくりの推進に関する事業
④ 「つくば」の長屋門等の活用による地域振興事業
⑤   その他、本会の目的を達成するために必要な事業

事業・活動内容
設立当初は、①②③の事業に関し、つくばのまち・建築の魅力を発見するため、「つくば」の中心市街地に地域の特性を生かし建設された建築建造物などの調査、研究を行うとともに、建築物のガイドブック「つくば建築フォトファイル」を編集・出版しています。
「つくば」という都市の歴史や特性などを知って頂けるよう、つくば建築フォトファイルの販売を行うとともに、フォトファイルに紹介された建築建造物等を巡る建築ツアーを企画しています。さらに、つくばのまち・建築の魅力発見、景観の維持保全、地域振興に資する活動報告として市民シンポジウムを毎年開催しています。
また、つくば市内の建築建造物のうち、デザイン性、機能性、地域産業振興、建築技術などに優れた建築物を表彰する制度を検討しています。

このような事業・活動を進める中で、「つくば」には、中心市街地の現代建築のみならず、周辺市街地にも異なる建築の魅力が潜んでいることに気付きました。これが④の事業に取り組む発端となり、現在重点的に取り組んでいます。
周辺市街地にある古民家等の調査を行ったところ、市内には近世諸大名の城郭や陣屋、武家屋敷門にルーツを持つ「長屋門」が200棟以上現存していることを知りましたが、長屋門所有者(以下「もん主」という)は維持・継承や利活用などに様々な課題を抱えていることも解りました。
研究会では、「長屋門」を何とか活かせる道はないものかと考える中で、門を改修して泊れるようにしてはどうかとの発想があり、「長屋門に民泊する」をもじって「もん泊」※と呼称し、利活用などの検討を進めています。最終的には「もん泊」を事業化することを目標にしていますが、すぐに実現することは難しいので、小さなことから始めています。
その一つが、周辺市街地に点在する長屋門を訪ねる「長屋門みち」ルートマップを作成し、ルートマップに沿って研究会だけでなく一般参加者と長屋門を歩いて巡るイベント・「長屋門みちあるき」を企画しています。つくば市民にも知られていない歴史や文化といった地域資産を再発見するとともに、地域への愛着を深める効果がみこめます。
もう一つは、「もん泊」に賛同頂けるもん主さんが所有する長屋門等の清掃や修復などを関係者だけでなく一般の方も参加して行うイベントを企画しています。古民家・古建築に触れ、維持保存・活用への気づきを見つける効果がみこめます。

さらに、長屋門等の維持・継承、利活用、地域振興などの調査状況やイベント成果などを市民シンポジウムで情報発信を行い、「もん泊」の事業化をめざし、長屋門をどのように修復するか、またどんな活用ができそうか、アイデアを出し合いたいと思います。

⑤の事業に関しては、定例会など意見交換の場を設け、活動方針等について議論を行うとともに、活動に資する交流会などに参加しています。

これらの活動は、メディアでも紹介されています。

「もん泊®」それは長屋門に民泊することを意味します。つくば建築研究会の登録商標です。

本NPO法人の定款、活動状況などは、内閣府NPO法人ポータルサイトで閲覧できます。